こんにちは。異常な暑さが続きます。熱中症には十分注意し水分をしっかり補給しましょう。

前回の続きになります。前回は遠方から近方までの深視力・遠近感覚・立体感覚の重要性を各スポーツ競技別に例題を交えて説明しました。この視機能は、まず第一条件として視力が右眼、左眼共にしっかり見えていえることだ。と前回お伝えしました。

斜視や片眼の視力低下の状態だとこの深視力や遠近感覚・立体感覚はなくなるかもしくは低下します。

本日は、この両眼視の機能がしっかりできているか。簡単に確認できる優れものを紹介します。

■ステレオテスト



上の写真の何もない砂嵐のような画像ですが、特殊なレンズ(メガネ)を掛けて見ると真ん中から大きな「昆虫」が浮き出てきます。(右写真)この場合、両目を使っていない人(斜視や弱視)などの人はこの昆虫が浮き出て見えません。このテストは両眼視機能を簡単に確認できる優れものです。

昆虫の正体は「蝶」でした。

この蝶が浮き出て立体的(羽がつかめる感覚)に見えます。幼児や低学年児童の両眼視の確認には最適です。両眼視機能の確認は6歳までにチェックが必要です。(両目でものを見て立体視と感覚を作る機能が完成する年齢です)

子供に対しての両眼視の確認や立体感覚テストはこの「蝶」である程度確認ができますが、今回の本題です。

スポーツにおいて遠~近までの深視力や距離感覚テストは砂嵐画像の下にある「ステレオテスト円形」で確認します。

 

上記写真1~10まで1つのひし形の図形の中に4つの円があります。特殊なメガネを掛けることでこの4つの円の中に1つだけ浮き出てくる円があるのですが両目を使ってない人や片目が悪く片目しか使ってない人はこの円が浮き出ません。(他に立体視の機能が弱い人、より目の機能が弱い人)

上段1~5の円形テストは「両眼視差」*注1が大きいために立体感覚を感じやすいが、下段6~10までの円形は両眼視差が小さいために立体感覚が取りにくくなってます。

これを実際のスポーツに置き換えてみますと視差の大きい上段はどちらかと言えば「近い位置」での距離感覚で、視差の小さい下段は比較的「遠い位置」での距離感覚や立体感覚の感じ方としていえると思います。すなわち下段の8~10位までの円形の浮き出ている感覚がわかれば遠方まで距離感覚や深視力の感覚が優れているといえます。

広いフィールドのスポーツや前回紹介したスポーツには非常に重要な視機能だと言えます。

   

 

 

*注1「両眼視差」についての説明です。ブログ「スポーツビジョン大分引用」第99回

https://plaza.rakuten.co.jp/tadashiuemura/diary/201606200000/

なぜ人間は物を見た時に立体的に見えるのか?の仕組みを解説します。物が立体的に見えるのは最低条件として「両眼視」が第一条件です。

右目と左目で物を見て遠近感や立体感を感じて物を判断し距離感や形などを見てます。



右目で見た画像と左目で見た画像、映像は微妙に違うことは上記のイラストを見て頂きわかると思います。この右目の画面と左目の画面の違いを脳で立体的に映像として映し出します。この左右のズレがあるからこそ立体感を生みます。

この状態を「両眼視差」と呼びます。

一般成人で右目から左目の間隔(距離)は60mm~70mm位です。左右の目の間隔距離と前後の対象物の距離(対象物との輻輳角度)で距離感覚(深視力)と立体感覚を判断します。

 



---------立体的に見えない人-----------

●物が平面でしか見えないとどうなるか?

1、距離感がつかみにくい(スポーツ苦手)

2、物を立体的に見れない(深視力苦手)

3、3Dテレビや映画が見れない(3D映画楽しめない)

●どのような目の状態の人かな?

1、斜視のある人

2、斜位の大きい人や外眼筋の筋力が弱い人

3、不同視(ガチャ目)

 

 

これ以外にもいろいろあり上記は一部ですがこのような要件が考えられます。

スポーツアスリートはこの距離感覚や深視力が弱いとパフォーマンス向上が見込めません。子供はこの立体視感覚が苦手だと学校生活(板書、球技など)で多くの苦手が予測できます。

深視力・立体視テストを一度受けて見てください。どうぞお待ちしております。